前回は膝の手術(人工関節置換術)の満足度は58%で本当に手術を今すぐしないといけないのか、ということをを中心にお話しを進めました。
今回は慢性的な膝の痛みがどのようにして起こるのかを紐解いていきたいと思います。
膝をはじめとしたあらゆる身体の組織(筋肉や骨、靭帯、関節など)の痛みは基本的に圧縮、伸張、ねじれのどれかが続くことで発生します。
例えば内股の人は膝の内側が引っ張られ、外側は圧迫されます。
例えば歩く時つま先が外を向く人は膝の内側にねじれの力が発生します。
腿の前の筋肉の柔軟性が乏しい人は膝のお皿が引っ張られて膝の下や膝の奥が痛くなり、前屈で指が床につかないぐらい硬い人は膝の裏が痛くなる傾向にあります。
人それぞれ生活習慣や仕事内容、座る時間や歩く時間や歩き方の違いで膝にかかる負担は様々です。
手術を検討する前にみなさんにやってほしいことは以下の通りです。
①生活習慣のどこで膝に負担がかかっているのかを見つけること
②圧縮・伸張・ねじれのどれが原因で痛みが出ているのか知ること
③原因となっている生活習慣を排除すること(内股や長時間の正座、足を組んで座、お姉さん座り、あぐら、足に合っていない靴を止める、、、などなど)
↑いわゆるお姉さん座り
膝の痛みの根本原因を知り、その習慣をやめない限り例え手術をしても元通りになることが多いです。
めちゃくちゃ運動と食事制限でダイエットを頑張って目標体重をクリアしても元の食生活や運動をしなければリバウンドするのと同じです。
そして膝の手術(人工関節置換術)の満足度は58%と書きましたが満足しない人の特徴は以下の通りです。
・年齢が高い
・内反変形が強い(いわゆるガニ股)
・可動域制限が強い(膝が伸び切らない・曲がらない)
・リウマチを合併している
日本で変形性膝関節症と言われる方は2,500万人。
4人に1人の割合です。
膝に痛みが合って病院に行くと変形性膝関節症と診断される方はそれだけ多いのです。
変形がそこまで進んでいない方は早い段階でリハビリや運動療法で進行を抑制することがとても重要です。
そして自宅でも継続してリハビリやエクササイズをすることで痛みを緩和・解消することができます。
まずは整形外科で画像を元に診断してもらい、それを基にうちのようなコンディショニングメインのジムやスタジオで適切な運動療法を教えてもらうのがいいかと思います。
膝が痛い人が筋力をつけようとウォーキングしたり自己流やSNSを手本にスクワットすると本当に悪化するので注意してくださいね。
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