夕方になると涼しい風が吹き過ごしやすくなってきました。
今年の夏は例年に漏れずめまいのするような猛暑日が続きました。
気圧の乱高下も激しく頭痛やふらつきなど不定愁訴が出た方も多いのではないでしょうか。
気圧が下がると自律神経が乱れる、なんてワードがTVで取り上げられていましたが
みなさんの自律神経は正常ですか?
そもそも自律神経とは交感神経と副交感神経から成り立ち、血圧や呼吸などの調整を司っています。
仕事をしている時など緊張している状態は交感神経が優位で、リラックスしている時間は副交感神経が優位とされています。
このバランスが崩れると身体や心に不具合が生じ、体調不良を起こすことになります。
筋肉をはじめとした身体の組織や緊張させるよりリラックスさせるほうが難しく、交感神経が優位な時間が続くと身体が疲労したり光や音に敏感になったり感情をコントロールすることが難しくなります。
その自律神経を自分でコントロールできるのが「呼吸」です。
呼吸すると酸素が体内に入り、二酸化炭素を体外に排出することはみなさんご存知かと思います。
呼吸の主な役割は脳と体に酸素を届けることです。
ただここで勘違いしやすいのは吸って酸素をたくさん取り込めばいい、ということではないのです。
体内の酸素量が多くなると体はアルカリ性に傾きます。
逆に二酸化炭素の量が多くなると酸性に傾きます。
緊張をすると呼吸量が多くなります。
呼吸量が多くなることで酸素の量が多くなり体内が酸性に傾いていると「二酸化炭素不足」になり、実は酸素を効率よく身体中の細胞に運ぶことができなくなります。
酸素を効率よく運べなくなる、すなわち脳に必要な酸素が行き渡らないため脳貧血の状態になりめまいがしたり頭痛になります。
ちなみにジャンクフードや栄養バランスの偏った食事を摂ることでも体内は酸性に傾きます。
何かのボディソープのCMで「弱酸性」がいいと謳っているのはそういうことです。
酸素を吸いすぎることは二酸化炭素不足となり、それが慢性化すると日常の健康にも大きな影響を及ぼします。
「深呼吸」はリフレッシュ目的ならいいですが、やりすぎると逆効果になってしまうのでご注意ください。
おすすめは鼻から10秒吸って10秒止めて10秒吐く 「10秒呼吸」です。
これを4セット繰り返すと体内の酸素と二酸化炭素の量がリセットされます。
私は疲れたなーーと感じたら横になって目をつぶってこのエクササイズをします。
視界がクリアになっておすすめです。
運動で自律神経も整えられるので頭痛や身体のだるさにお困りの方はご相談ください。