かつて私は大手のスポーツクラブの契約パーソナルトレーナーとして出入りしていた時期がありました。
そこには朝から晩まで会費を払えば受けられる無料のスタジオレッスンがたくさんあり、
毎日人が溢れかえっていました。
中にはZUMBA→エアロ→ボクササイズと3本連続で出る強者もいらっしゃいました。
みなさん溌剌としていて楽しまれている姿はとてもかっこいい大人だな〜という印象でした。
ここから本題なのですが、今朝、スタッフと話をしていて「実は以前頸椎の軽度のヘルニアになったんですよ〜」と。
そこから局所的な治療をしてもらったそうなのですが、改善は見られず…
でもピラティスの研修中、胸椎の動きを出すエクササイズをたくさんしたら気づいたら良くなっていたそうです。
で、原因はなんだったのか?
実は彼女長年スタジオのレッスンインストラクターを勤めていました。
その中でボクササイズのレッスン指導をすることがあったのですが、研修中胸を張るよう指導者から無理な姿勢を強要された(?)そうです。
普通ボクシングって胸張ったらパンチ伸びないんですけどね。笑
どんな感じの姿勢だった?と聞くと写真のような一見綺麗な姿勢だそうです↓
これは胸椎の過伸展といい、胸椎は本来『後弯』しており緩やかに後ろにアーチがあります。
それを無理に間違ったいい姿勢を取ったばかりに、その上に乗っかっている頸椎(首の骨)が代償動作をとってヘルニアが徐々に出てきたようです。
こちらが自然な胸椎の後弯が出ているボクシングの構えです。
重度のヘルニアになる前にスタジオレッスンを辞めたため、今は痛みが出ず調子がいいそうなので笑い話ですが、知らずに続けていたら頸椎の狭窄症を引き起こしていたかもしれません。
スタジオレッスンを否定している訳ではないですが、楽しさや減量を目的としたクラスは身体を引き締めたり、楽しむことに特化していて身体を良くすることではありません。
グループレッスンは楽しい反面、個別に対応していないため初心者や身体に問題を抱えている方には劇薬にもなります。
むかーーしスタジオレッスンやグループレッスンに出ていて無理をしていた方、痛みを抱えている方は身体の使い方のクセが強いかもしれません。
ピラティスやエクササイズをとして身体の使い方のクセを修正したらとても楽になる可能性があります。
ボクササイズをしている方、頸椎のヘルにはご注意ください。