私の祖母は数年前家で転倒し、大腿骨を骨折しました。
それまでも1人で生活していましたが、介護が必要になりその後グループホームに入居しました。
それまで病院でパートをし、とてもよく食べ元気でしたがそれを機に身体が弱り2年前に老衰で他界しました。
救いだったのが最後まで病気せず内臓はとても元気だったこと。
何度か会いに行くことはありましたが住居が遠方だったため、近くに住んでいたら何か力になることができたのになと当時は悔やんでいました。
そんな自分の思いもあり、転倒に不安のある方、何もないところでつまづいてしまう方など後期高齢者の方の機能改善のサポートもStudio SEAでは承ります。
また、年間10,000人近くの高齢者が転倒や転落による事故で死亡していると消費者庁が発表しています。
この数字は交通事故の5倍近い数字を表しています。
/https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_067/assets/consumer_safety_cms205_221227_05.pdf
政府は「部屋の整理」や「適度な運動」を掲げていますが、適度な運動って一体なんなんでしょうか?
その適曖昧な表現で何人の方が救われるのだろう?と思います。
ところで、
人はなぜ何もないところでつまづくのでしょう?
足腰の筋力が落ちているから?
運動神経がないから?
スクワットしたり整体でマッサージしてもらったらつまづかなくなるでしょうか?
答えはNoです。
広く考えると筋力が落ちているのも一つの理由になるかもしれませんがその前にもっと大事なことがあります。
歩行時、地面に足が接地した時つま先が上がっていないのです。
違う言い方にすると地面に足が接地した時に踵から接地しておらずつま先、ないしは足裏全体でべちゃっと接地しているのです。
だから何もないところでつまづいたり、最悪の場合転倒します。
地面に足がつく瞬間をイニシャルコンタクトと言うのですが、その際に足首が写真のように背屈します(つま先の方が上に上がること)。
足を閉じてつま先を開かずしゃがめたら十分な足首の背屈角度があります。(これ以外にも左右差も比較する必要があります)
できない方は一般的な「アキレス腱のストレッチ」のように壁に手をついてふくらはぎを伸ばす運動から始めてみましょう。
つま先をまっすぐ壁の方に向け、じわーっと踵を床に押し付けるようにします。
これを続けるだけでも足首の可動域(ふくらはぎの柔軟性)は改善されます。
また、ウインドラステストと言い両足を床に着いた状態で足の親指が60°上に上がると歩行に必要な可動域があると見なします。
これが難しい方は100均で売っているボールで足裏をコロコロしてみてください。(理想はラクロスボールがゴルフボール)
足底の筋肉や腱に柔軟性が出てきて指が動かしやすくなります。
この2つがとても大事。
そして歩くスピードを上げるトレーニングをすることも必要です。
ノロノロ自転車を思い出してください。
自転車はゆっくり漕げば漕ぐほど安定感がなくなりますよね?
歩行も同じです。
ゆっくりのんびり歩くと片足で身体を支持する時間が長くなるので必然的に不安定になってしまいます。
ヨガやピラティスのようなゆっくりな動作も必要ですが年齢が上がるにつれて「立位」で「スピード」を上げるようなトレーニングが大切になってきます。
しかも安全に。
Studio SEAではまず足の可動域や変形などの検査をして筋力やスピードを評価しその人にあったエクササイズを処方します。
「最近よくつまづくのよね〜」
「じゃあ足腰鍛えるトレーニングしましょう」
に当てはまらない方がたくさんいます。
まずは自分が歩行に必要な機能を有しているか確認してみませんか?
65歳過ぎたら転倒防止のエクササイズを専門家の元で正しく行うことをおすすめします。
シューズやインソールのアドバイスもさせていただきますのでお気軽にご相談ください。