外はしとしとと冷たい雨が降る11月中旬となりました。
Conditioning Studio SEAには膝の痛みを抱えて来られる方が多くいらっしゃいます。
その中でも何年も前から痛みを抱えている方、医療機関に通っている方、痛みはあるけれど放置いている方など様々です。
中には医療機関から手術を勧められて、手術をするか迷っている方や手術をせず自力で治したい(痛みを緩和したい)方もいらっしゃいます。
膝の手術と一言で言っても部位やその障害・外傷の程度によって内視鏡の手術であったり、人工関節に置き換える手術だったりと様々です。
表題にもあるように人工膝関節手術(TKA:Total Knee Arthroplasty)の予後の満足度に関しては58%と論文で発表されています。※注1
TKAどは人工膝関節置換術の略で、変形性膝関節症(OA)や関節リウマチ(RS)などの疾患により変形した膝関節を人工膝関節に置き換える整形外科の手術です。
この数字を見てみなさんどう思いますか?
私は思ったより低いと感じます。
ちなみに股関節の人工関節置換手術の満足度は90%を超えます。
私も膝の手術経験があるのでわかるのですが、手術をしたから翌日から痛みが取れて楽々歩けるかというとそうではありません。
翌日から手術による腫れや痛みと闘いながらリハビリをします。
↑術後4日目。膝が曲げられずしばらくは一苦労。
痛みが取れて完全に歩けるようになるまで3ヶ月以上かかりました。
今でもリハビリをサボって長時間歩いた次の日などは膝が”ハマらない”ような違和感を感じることもあります。
手術を否定しているわけではなく、必要な方には絶対必要な外科的措置です。
(自分の場合、お皿の裏の骨の一部が剥がれて関節内に浮遊していたのが関節に挟まってしまったため膝が動かなくなったのです。そしてとても信頼のおけるドクターに手術をしてもらいました。下の写真が骨片です↓)
ここで大事なことはもしその膝の痛みが事故や転倒により急に起こったものではなく慢性的に痛みを誘発しているのであればそれは日常生活のくせや身体のバランスの崩れや姿勢の崩れ、履いている靴の問題などから起きているということです。
手術して一時は良くなったとしても、痛みや違和感は再発するということです。
お肌のケアと一緒で、1回高額なエステに行ってツルツルお肌になったとしても、ボトックスやレーザーでシミをとっても毎日日焼け止めを塗らずに太陽に当たっていたら当然肌はあっという間にボロボロになりますよね。
関節や筋肉も同じです。
例え手術を受けたとしても”その後”が大事なのです。
では自分の膝は本当にもうダメなのか?
手術が必要なのか?
保存療法(リハビリや運動療法、施術など)でよくならないのか?
それを確認できるのがコンディショニングスタジオです。
Conditioning Studio SEAではただ膝が痛いからストレッチをしましょう、ピラティスをしましょう、スクワットで筋力をつけましょうという抽象的な運動療法ではなく”膝”自体が健康かどうかをベッド上で確認して整形外科的テストをして膝の動きの評価をして初めて『パーソナルトレーニング』に移行します。
場合によっては整形外科への受診やエコーなどを撮影してくれる医療機関をご紹介することもあります。
もう少し膝についてお話ししたいので次回に続きます。
膝の手術を検討されている方は是非ご一読ください。
※注1 Symposium:Papers Presented at the Annual Meetings of theKnee Society Published 18 Aug 2012 Postoperative Alignment and ROM Affect patient Satisfaction After TKA
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